墓じまいブログ
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墓じまいを円滑に進めるために・・・。菩提寺様との付き合い方と作法
「両親は高齢だし、自分は遠方で仕事をしているからなかなかお墓のお世話ができない」
このような問題を解決する手段として、親御様の代で墓じまいをすることを考えている方もおられると思います。
「でも、お寺との付き合いがあまりないし、どうしたらいいのだろう?」
お寺の管理しているお墓を墓じまいする場合、お寺の方とのやり取りが重要になりますが、お寺と檀家の間には独自の関係性があり、作法を知らないと気持ちよく墓じまいが終えられないかもしれません。
そのために知っておきたい前提や作法をお伝えします。
■お寺と檀家の関係
今は様々な宗教の人がいるため一概には言えませんが、昔はほとんどの家がお寺の檀家でした。今でも、持っているお墓を管理する寺院の檀家である家は多いです。檀家は個人でなく家単位で加入します。
檀家とはお寺の会員のようなもので、檀家になるとお墓を管理してくれることはもちろん、盆や葬式の時には優先して来てくれてお経をあげてくれます。
その代わり檀家は、寺院の運営のためお布施をしており、代々関係が続いていることが多いです。
■墓じまいをする時には離檀をしなければいけません
墓じまいはお墓をなくすわけですから、その際には檀家を辞めるのが一般的です。
今まで自分たちの代わりにお墓を守ってくれていた感謝の気持ちを伝えましょう。
その際には作法として、離檀料を払わなければいけません。
離檀料はお礼の気持ちのお布施で、明確な金額は決められていません。
相場としては、だいたい法要一回分の3~20万円ほどです。
■墓じまいの際には閉眼供養が必要です。
墓じまいの際には、お墓から魂を抜く閉眼供養をします。御住職様にお経をあげてもらいます。
この際もお布施が必要で、相場は3~10万円ほどです。
また、閉眼供養は身内だけで行うのが一般的で、服装は私服でもよいとされています。
ですが、身内間で私服か喪服か、はっきりさせておかないといけません。
■お布施の金額がわからない場合は
相場については前述しましたが、地域やお寺とのつながりによって金額は違いますよね。
いくら払うのが適切なのか不安な場合は、御住職様に直接聞いてみてもいいかもしれません。
その場合、「いくらですか?」と直接聞くのは不躾ですし、御住職様も「お気持ちで」と答えるでしょう。
「ほかの方はどれくらい納められていますか?」と聞くのがベターです。
■終わりに
旧来のお墓や檀家といった制度は、一生を同じ土地で過ごすという前提で確立されています。
ですが、今を生きる私たちには仕事や結婚がありますし、そういうわけにもいきませんよね。
時代に合った、自分たちに最良な選択をしましょう。
ご先祖様はきっと、どんな形でも自分の子孫が幸せにくらしていくことを望んでいるはずです。そして、形は変わってもご先祖様を大事にしているという想いは伝わっているでしょう。