墓じまいブログ
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離壇トラブルが心配 お墓の引っ越しの注意点
地方過疎化が進み都会に就職される方が増えてきた今日では、田舎にお墓がある為なかなかお墓参りができないというお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
このような場合、お墓を田舎から現在お住まいの都会の近くに移動することができます。
お墓のお引っ越しと呼ばれるものです。
正式には「改葬」と言います。
しかし、このお引っ越しには色々な手続きが必要です。
今回はこのお墓のお引越しをする際の注意点についてご紹介致します。
□離壇料の請求
まずはお引越しの流れを簡単にご説明致します。
引っ越し先の新しい墓地や納骨堂を決め、契約します。
新しい墓地や納骨堂の管理者から「受入証明書」を発行してもらい、次に市役所から「改葬許可申請書」をもらいます。
そして現在の墓地管理者から改葬許可申請書に押印をしてもらいます。
(市役所により必要書類が異なるので、事前に各市役所に問い合わせて確認してください。)
ここで問題となるのが今までお墓の管理をしてくれていた管理者との関係です。
ご先祖様を寺院に供養されている方は、寺院との付き合いが古いことが多いです。
そのため、寺院から離れる際に「離壇料」というものを請求されるケースがあり、インターネット等で事例などをよく目にします。
この離壇料が高額である事が、問題として多々取り上げられています。
しかし、高額請求をする寺院は少数派です。
離壇料はあくまでお気持ちとして渡されると良いでしょう。
□お引っ越しを御住職様に相談する
離壇料はお気持ちですが、突然離壇を寺院にお伝えするのは失礼であり、問題の元となります。
今までお墓を守って頂きお世話になっていますし、引っ越しで手間を取らせてしまいますので、事前にきちんと相談されると後腐れなくお引越しができるのではないでしょうか?
前述の通り、お墓のお引越しの際には今の寺院の方からの押印が必要です。
また、お引越しの前にお性根抜きをしてもらうこととなります。
お性根抜きとはお墓に宿っているご先祖さまの魂を抜いて頂く儀式で、ご先祖様に安心してお引っ越しをして頂く為の供養です。
魂抜き、閉眼供養とも呼ばれています。
お引っ越しの際には、寺院に撤去工事の専門家が入り移動の工事を行うので、寺院や他に眠っていらっしゃる方へご迷惑をかけることとなります。
このようにお引っ越しの際には、寺院に大変お世話になりますので、お引越しの際は早めに寺院と機会を設け、ぜひ対面でご相談いただければと思います。
直接会うことでより気持ちが伝わるでしょう。
□最後に
今回はこのお墓のお引越しをする際の注意点についてご紹介致しました。
主なトラブルは寺院との関係です。
きちんと事前に相談して、皆さまが気軽にご先祖様に会いにいける新しい環境が迎えられればと思います。