墓じまいブログ
- カテゴリ:墓じまい
- 更新日:
墓じまいの注意点!離檀料に関わるトラブル事例をご紹介
墓じまいを考えていらっしゃる方の一番の心配は、やはりお金のことではないでしょうか。
墓じまいには、墓石の撤去回収や御遺骨の処理などにお金がかかります。
今回はその中でも、そのお墓を管理していた御寺院に払う必要がある離檀料について解説します。
■離檀料って何?
離檀料とは、寺院の檀家をやめるときに払わなければいけないお金です。
昔から、墓じまいやお墓を引越しする際には、「これまでお世話になりました」というお礼の気持ちでお布施を包むのが習慣になっていますが、最近になってこのような習慣に馴染みのない方のために離檀料と呼ぶようになりました。
■離檀料の相場は?
離檀料の相場は、一般的にはお布施一回分くらいで、金額にすると3~20万円ほどです。寺院の格や、その付き合い方によって金額は変わります。
■離檀料にまつわるトラブルって?
ほとんどの場合、お礼の気持ちとして離檀料をお支払いすれば、何事もなく済みます。
しかし、中にはトラブルが起こった事例も報告されています。
例えば、離壇のために数百万〜数千万の法外な金額を請求されるというケースです。払えないなら離檀を認めない、御遺骨を引き取らせないなどと主張され、脅迫まがいの事件に発展してしまうこともあります。
多くの事例は、離檀を申し出た人が発言力の弱い高齢者であったり、寺院と地域の結びつきが強い地域であったりしたために起こりました。
■離檀料トラブルに遭ったらどうする?
法律の専門家や公的機関に頼る事が多いです。
そもそも、離檀料には何の法的根拠もありません。
離檀を認めないことは法に触れる行為です。憲法20条の信仰の自由を認めていないことになります。
また、寺院はお墓を管理しているだけであって、御遺骨やお墓の所有権は祭祀継承者にあります。
そのため、悪質な離檀トラブルに遭ってしまったら、法律の専門家の手を借りるというのも一つの手段です。
また、寺院は世間体が大事なので、公的機関に訴えると効果的なこともあります。
実際にこのような対処により、1250万円だった離檀料が50万円まで引き下げられたという事例が報告されています。
■穏便に離檀を済ますには
離檀をする際には、その旨を互いに納得できるように伝え、自分たちの代わりにお墓を守ってくれていた感謝の気持ちをきちんと伝えましょう。
高額な離檀料を請求されるケースは稀ですが、トラブルにならないよう良い関係を保ったまま離檀できるといいですね。
自分たちの代までご先祖様が長きに渡りお守りしてくれていたお墓です。
ご先祖様に喜んでもらえるよう、気持ちよく離檀を終えましょう。